本堂・ご本尊並びに仏様
本堂には、ご本尊の十一面千手観音菩薩を祀り、脇仏として不動明王、阿弥陀如来をお祀りし、曼荼羅も掲げてあります。
真言宗の寺院では、十一面千手観音菩薩を中心に祀り、その慈悲深い力で人々を苦難から救う姿が崇拝されています。観音菩薩は、様々な形に変わり、全ての生きとし生けるものを救うとされ、特に六観音の形でその多面性が表されています。本堂にはまた、不動明王や阿弥陀如来などの仏像と共に、宇宙の秩序を示す曼荼羅が飾られており、訪れる人々に平和と悟りの道を示しています。
ご本尊の十一面観音菩薩
十一面千手観音の千本の手うち最初の手は合掌しています。参拝者が仏に合掌するは当たり前ですが、この観音様が参拝する私たちに合掌をしているのは、「人間も仏もその本質は同じ、あなたも仏です。悩みや苦しみは煩悩から生まれたものです。心を鎮めて心の中にいるあなた自身の仏の声に耳を傾けなさい。」と言ってあなたの内の仏に合掌しておられるのです。
不動明王
不動明王は道に外れて悪行を重ねる人たちの、煩悩を剣で断ち切り炎で焼き尽くし、綱で縛ってでも仏の正しい道へ導いてくれる力強い仏様です
阿弥陀如来
阿弥陀如来は衆生救済のための四十八の誓願を立てて修行の末に仏陀になられた。その十八番目に、私を信じるもの全て極楽浄土に往生できると説きました。私たちの死後必ず仏の世界へ救ってくれる有難い仏様です